胃腸の働きを助け、各体質に合う野菜
学名や原産地
せり科
学名:Daucus carota L.var.
英語名:Carrot
原産地:インドの北部
品種の多い緑黄色野菜
16世紀ごろ中国経由で日本に伝えられた東洋系のものと、江戸後期にイラン経由でヨーロッパに伝えられた西洋系のものに大きく分類されている。
ちなみに市販されているにんじんはほとんど西洋系のもの。
東洋医学的効能
- 胃腸の働きを活発にし、食滞を除く
- 胃腸の働きを高め、気の巡りを助ける
- 胸がつかえて息苦しい感じの解消
- 五臓を調和させる
現代研究では
・血糖値を下げる作用→生の人参には血糖値を下げる成分が含まれている
・老化防止作用→人参に含まれるβカロチンには抗酸化作用、老化防止作用がある
主な栄養素
βカロチン
人参には多くのβカロチンが含まれています。
この成分は体内でビタミンAに変わり、目の働きに関与します。また、抗酸化作用があり皮膚や粘膜を潤す働きや肌をきれいにする働きがあります。
βカロチンは人参を生で食べた際は8%、油いためで食べた際は60%の吸収率と言われています。
これは人参のβカロチンが細胞壁というかたい壁の中にあり、普通にためると壁を壊せずに吸収できないが、油で調理すると壁が壊れてβカロチンが出てくるためです。
酢で調理するとβカロチンを破壊してしまうので注意が必要です。
ちなみに、普通は根の方をよく貯めますが栄養素は葉の方がより多く含まれています。
葉っぱもあればそれも一緒に食べると栄養素を無駄なく接種できます。
薬との相性
人参はカリウムを排除する成分が含まれているため、利尿剤を服用している方は人参を摂りすぎるとカリウム低下症を引き起こす可能性があります。
主な症状はだるさ、脱力、不安、胃のむかつき等です。
家庭療法への応用
・とり目
人参を適量ごま油で煮て食べる
・貧血
人参60gとナツメ7個を煎じて(細かく砕いて煮だす)
・糖尿病
人参適量を生食あるいは調理して食べる
・高血圧
生のニンジンジュースを90ml毎日3回飲む
・老年性便秘
人参25gを煮てはちみつと一緒に1日2回食べる
栄養素の上手な摂りかた
人参のβカロチンを上手に摂取するためには間歩らを用いて調理すること
この際βカロチンを破壊する巣を用いないこと。人参は皮や葉に特に多くの栄養素を持っているため調理で利用できると無駄なく栄養素を摂取できます。
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